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センターカラーで再開だよ今秋からのテレビアニメのスタートのお知らせとともに連載再開!
この10月の放送スタートのタイミングは連載期間と関連しているのか否か・・・。
それまでにジャンプで蟻編エンドとかだったら泣きそうになりますよね

再開を告げる絵は、悪魔兵器「貧者の薔薇」が咲いた場所の結末をイメージものになっていました。
言語化すると
「屍山血河」の果てにとあります・・・
死体が山のように積み重なり血が河のように流れる惨状のことのようです。
想像に堪えない言葉ですが、人間の歴史の中での数えきれない激しい戦い、薔薇に類似する兵器がある現実世界でも、すでにそのような惨状があった事実が辛いです。
その先には何があるのでしょうか?
観音のようなネテロの図。
血塗られたプフとユピーの横顔がなんともせつない。
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コムギとはピトーはコムギの命を守ることを最優先とし、プフはコムギを殺そうとしたという根拠から、
王にとってコムギは特別な存在である。
つまり彼女は、王にとって大きな利益をもたらす可能性と、他方では大害となりうる危険性を併せ持つ、「両刃の剣」と表現されました。
ただ、パームが腕組みして言ってっけど、これを確信づけたのはキルアですから

パームっていつからこんな冷静に理論立てて話をする美人キャラになったの?(笑)
理解に苦しむタコさんことイカルゴ。
ここからはパーム自身の経験値と推察でイカルゴを諭していますが、
忠誠にもとづく行動が真逆であったとしても、それは必ずしも矛盾しないということ。
「大事な人の大切なものを守る」 と 「大事な人の大切なものを殺す(消す)」 は同じ感情からどちらにもなり得る。「大切なもの」が大事な人にとってどんな影響を与えるのかを考えた時、忠誠心が同じだとしても結論は同じとは限らないのですね。
これは王と護衛軍との関係に例えていますが、
現実での「忠誠」や「愛」においてもそうですよねということを示唆しているのでしょう。
パームはサラッと恐ろしいことを言っていますが、タコさんのキャラを使った軽い問答のようにすることで、ここでは展開を重くし過ぎないようにしている意図を感じます。
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「もう大丈夫」の謎前回の連載の最後を締めくくった言葉。 パームの「もう大丈夫」発言。
それが何のことだったのかを、イカルゴさんが読者を大便して尋ねてくださいました。
パームはまず、
「王の最初の円から20分が経過しているのに、私たちは殺されたり捕まったりしていないから」
と説明。
だが、捕まらずに済んだ理由は覚えてますか?
王がコムギを「人」と認識できなかったからでもなく、パームたちが必死に逃げたからでもないですね。
コムギを背負っているパームが捕られえられてしまうことに焦ったプフが、王に勝負を持ち掛けたことによるものです。
「ユピーとプフがピトーを捜し出すこと」 と 「王が残りの能力者を捜し出すこと」 のどちらが早いか勝負。
ただし、王が賊を見つけて捕らえることなどほんの数秒の余興でしかないためハンデをくれと申し出たプフ。
「プフが残りの人民に催眠をかけてくるまでの時間ここで待っていただきたい。さらに、円を使うのはあと1回だけにしてね」
という条件。
プフの目論見は、その時間を利用してコムギを抹殺すること。
この意味不明の勝負に乗った王ですが、プフの時間稼ぎであることは承知のうえで試しているようにも感じますよね。
そういうことで、円で感知されてから時間が経ち、地下の奥へ逃げたことで、気付く間もなく王に捕らえられる可能性については大丈夫で理解しましたが、その後の説明には異論があります。
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王の円ではコムギは探せない?パームの推察はこうです。
「王が円を使った時、私はコムギを背負っていた。王がその事に気付いていたならまず私のもとに来たはず。そうしなかったのは髪の毛で覆っていたコムギを人として認識できていなかったと考えられる。」
と。
その時の王の言動を振り返ると少し違いますよね?
確かに王はコムギのことを「荷物」と認識した旨の発言をしたのでそこは当たり。
でも、仮に「人」と認識したところでパームとコムギのもとに行ったでしょうか?
そうとは言えませんよね。
実際、ナックルとメレオロンは2人の能力者として認識されたのですし、
「近くにいたから」という理由で捕まったときちんと説明されています。
しかも、コムギのことは現時点では記憶から消えてしまっているのですから、王は「コムギ」を探すことを目的とはしてないのですから。
そのような事情をパームは知らないままに推察しているのですから、そこまで推察できたことは大したもんですが、コムギを何かで覆ってしまえば今後の(あと1度だけ使うように約束している)円で認識できないままかどうかには疑問があります。
コムギは眠っていましたし、
そもそも、コムギも能力者の可能性がありますし。
コムギを隠す場所として選んだのは、地下倉庫の奥の奥。
パームいわく私たち以外絶対見つけられない所に、ぐるぐる巻きにしたコムギを木箱に入れて格納。
たぶん多くの人が思ったことを言いますと、
フォークリフトと木箱が並ぶ地下倉庫の絵が、2ページ丸々使ってまで必要かということ(笑)「オオオオオオオオ」と2ページを割いて、そのものものしい雰囲気が描かれていますが、
目まぐるしく展開が進展することを望むハンターファンとしては、
「オオオオオオオーイ!!(>_<)」って突っ込んだこと間違いなし。
でも、必要なページなんです!
冨樫先生がそうするんだから必要なんです!!
のちにこうまでした理由がわかる!!!
はずです。。。
もう1度王が円を使う時、
それは「コムギ」を探す時と予想します。
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どんな交渉をする気なのかパームの案としての「王が冷静でいられるギリギリの線を越えぬような交渉」というのがどんなものか、
私の足りない頭では見えてきません。
とにかく
①いずれ見つかり捕らえられる自分たちの命を守るための交渉。
②ナックルとメレオロンを奪還するための交渉。
ってことですよね?
それに伴いコムギを利用しながら上手く時間を引き延ばすことで、王が被毒死することを待つ算段。
う~ん、、、 王を相手にそういう駆け引きが成立するのかなぁ

それに、パームは薔薇の猛毒性を把握しているからこそ王が数時間内に死ぬと言っているわけで、ならばこれまでに王や護衛軍と接触したウェルフィン・ナックル・メレオロンはもちろん、これから交渉に挑む自分たちも薔薇の毒に感染することは承知のはず。
そこはどうするつもりなの?蟻討伐への突入当初からの、王さえ倒せれば世界は救われるので自分たちの生死は問わないスタンスであるならば、もう王の死は確実だと言っているわけだし、薔薇についての情報まで知っているパームがわざわざ交渉するなんてせずに、王に捕らえられて情報を聞き出される危険性が発生する行動は絶対に避けるべきですよね。
それをあえてナックル&メレオロン救出と自分たちの被毒というリスクを犯すわけだから、
薔薇の毒には「解毒剤」があり死なずに済む可能性がある。
そのことをパームは知っている。
と考えられます。
だが・・・交渉なんて危険すぎるゼ!
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王の生存期限さて、今号のタイトル「期限」は王が生存できる期限のことを指しているのではと考えます。
でもさ、パームが言うように、王にもその期限が迫っているという根拠は得ていないと思うんだけどなぁ・・・
パームが現在視ている3人は、プフ・ゴン・キルアのはず。
王の様子を視ることができるのは、プフ本体が王の横にいる時のみです。
プフを視る過程で、プフの被毒症状とユピーの死(ウェルフィンの攻撃によってか被毒によっての死かは定かではない)については知り得る情報。
しかし、分かっているのはそこまでだよね?
確かに前回連載のNo.310において、王の心理的興奮の際に鼻出血しているような描写があるため、王の被毒は間違いないでしょう。
でも、その場面はプフが鱗粉散布し死に絶えたユピーを見つけたというタイムライン上だったので、王がひとりでいた時の出来事。
その他の王の被毒症状に関する描写は現在のところまではなかった。
もしかしたら、視る3人のうち1人を、プフからウェルフィンに変えていて(古い順からメモリーが消されるので)、ウェルフィンを視ている過程でユピーや王の状態を知ったという線もなくはないです。
それに、パームは漫画には描かれていない部分で王の状況を知る術を持っているので後付けでどうにでも説明はできるのですが、
王が数時間以内に確実に死ぬという根拠はないとみます。
悪魔兵器薔薇のメカニズムを知っているパームだからこそ、
王が薔薇による直接的な爆撃と被毒を逃れていたとしても、プフやユピーと接触しているため「毒」に感染しているのは確実で、ならば数時間以内に死に至る。
という考えのもとに断言したということになる。
これまでに世界各地で全生物に対して死の連鎖と全滅をもたらしてきた薔薇において、例外はないとふんでいるのでしょうが、
「キメラアント」に対して、
いや「王」に対しても必ずしもそうとは限らないとは思わないのでしょうか?
相手は「王」ですよ。そのような点から、現在のパームの考えには賛同できない。
さらには、パームの才色兼備キャラへの昇格にも賛同できない。

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薔薇の正体ついに薔薇の新たな情報が明らかになりました。
①開花の瞬間に大量に毒が撒き散らされる。
②開花地(爆心地)との距離によって「運悪く」爆死を免れた者の体内に効率よく取り込まれ迅速に内部を破壊する。
③同時に被毒者の肉体が毒そのものとなり、新たな毒を放出しながらやがて死ぬ。
④その毒の量と死ぬまでの時間が実に絶妙で、大量の連鎖被毒者を生みだしてゆく。
全てを焼き尽くす灼熱の爆風+生物兵器。
薔薇1発でこれ。
ネテロによってあの花が咲いてしまった時の説明はたしか・・・
爆煙の特異な姿(キノコ雲ではなく薔薇の花のような爆煙)から貧者の薔薇と呼ばれた。
延べ250を超える国や地域でその10倍もの花を咲かせ512万人の命を吸っていた。
テロリストが敵対国の首都中心部でこれを使って、11万人余りの犠牲者を出したことで、
新たな生産を禁じる国際条約が締結されたが保有している薔薇の廃棄と使用禁止には8割以上の国が難色を示した。
すでに作られた数十万発の「種」は今も開花の時を静かに待っている。
でしたよね。
これが数十万発!?
恐ろしすぎる。
まさに底さえない悪意。■
人間は残酷な生き物パームとイカルゴの会話から、王とプフの再始動までのページが、さまざまな世界を描くことで繋がれています。
死んだカブトムシに群がる無数の蟻。
そんな食物連鎖の一場面を知ってか知らずか無慈悲に踏みつけて通り過ぎる人間。
爆弾が投下されている暗黒の空。
飢餓に苦しむ子供たち。
国を理不尽に支配する独裁政権。
ぶら下がる食肉。
見せしめのための処刑。
大都会と隣接するスラム街。
戦争や地雷により手足を失って生きていく人々。
華やかな催しにおける高価な品々。
反政府デモで集結する民・暴動を起こす民。
新生児を抱きしめる老婆。
高級料理で豪遊する冨を得た者たち。
最後に、超高層ビル群に投下された貧者の薔薇。
人間の 「明と暗」 「光と闇」 「正と負」 の対比を無言のままに伝えているのでしょう。
この漫画でもかつてないほどのメッセージ性を含んでいる場面です。重い重いテーマでの休載中に、東日本大震災があってしまい、原発事故まで起きてしまいました。
そして日本が今こうしている時も、世界中には苦しんでいる人々が絶えない人間社会がある。
さらに今回の連載再開日は、広島・長崎の原爆の日とも重なっています。
この再開の回に、作者は深い意味を込めたと考えられます。
これほどまでに人間の心の闇を描いていますので、もう暗黒面しかなくなりました。
王が爆死寸前になった場面では、
メルヘンチックに急転換したうえで、それを救うのは「無償の愛」と結論づけましたが、、、
今号で投じた石に対して、
人間社会の
「希望の光」が今後どのように描かれていくのか。
超ネガティブな少年漫画のままでは終わりませんよね?
冨樫先生!!!週に1度更新するかしないかの放置気味なブログですが、
ハンター再開の月曜日から急にいつもより多いこちらへのアクセスを頂いています。
感想文を期待して見に来てくださっている方がいるのではないかと勝手に思い込み、
張り切りすぎてダラダラと長い記事になってしまいました

スミマセン


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