■
こういう選挙にして欲しいよね 4人に絞られた会長候補者。
まずミザイストムが
「会長にふさわしいのはチードルだと思う。オレの意思を尊重してくれると有難い。」と演説し、自分の支持者72票をチードルへ誘導する。
余裕の表情のパリストン。
次にチードル・・・なんと
「私は会長にレオリオ氏を強く推薦します。以上です。」と言い放ち、自分の87票とミザイストムの72票、計159票をレオリオに送る。
チードルは、パリストン以外の全ての票を自分に集める戦略を急転換したのだ。
これで、元々のレオリオ票と浮動票を合わせれば、レオリオに311票が集まり当選という算段。
呆気にとられるパリストンやミザイストム。
しかし、ジンは「そうくるかな」と読んでいた様子もありますね。
レオリオ=パラディナイトさんときたら、あまり驚きはないみたい。
「自分が選ばれるはずがない。そんなことより、早く選挙を終わらせてもらいゴンをどうにかして助けないといけない」
このことで頭がいっぱいだからです。
場内が騒然とする中、パラディナイトさんは今の自分の想いだけを伝える。
ここから、民衆を惹きつける歴史に残る名演説が始まるわけです。
言いたいことだけ言わせてもらう
オレが会長になったら協会を私物化するからな。
最初にお前ら全員に出す命令は、、
ゴンを助けるためにすぐに動け!
あいつは・・・ゴンは今死にかけてる・・・
仲間なのに・・・友達なのに・・・それを知ったのはつい最近だ・・・!!
あいつはオレが自分のために・・・
勉強して酒飲んで部屋替えてズリセンこいて女連れ込んでネットしている間・・・
ずっと誰かのために戦ってた!!
前会長と・・・仲間たちと一緒に。
オレは・・・ゴンに声を掛け続けることしか出来ねェ・・・
だから、会長になったら お前らにも声を掛け続ける!!
頼む!!! ゴンを助けてくれ!!
とにかく考えろ!! 思いついたら動け!!
オレに出来ることがあれば教えてくれ!!
何でもやる!!!この演説に会場からは
「拍手喝采」。
ジンはやはりレオリオにはこくらいの魅力があるということを演説前からわかっていた表情。
「伸びしろがある」と認めたのは、レオリオの情熱あふれる人間性が伝わってきたからでしょう。
パリストンも「まあ、そうなるよね」といった表情。
チードルも自分の思惑通りにパリストンを追い詰めながらも平静を装う。
ちょっと話は逸れますが
レオリオの演説を現実の世界で例えるのなら、
オレが総理になったら
この国を独裁する!
最初にお前らに命令を出す。
日本を救うためにすぐに動け。
オレ1人じゃ何もできない。
頼む! 日本を助けてくれ!!
とにかく考えろ。
オレに出来ることがあるなら言え!
何でもする!!
といったところでしょうか?
昨年の与党総裁選への皮肉ともとれる
「選挙」をテーマとした展開であり、「人の心を動かすこととは」を考えさせられます。
今年の米大統領選挙への関心ともリンクしているような気がします。選挙ってのは、ほとんどが組織票で決まってしまっているのでしょうが
レオリオのように自分がどういう人物で何をしたいのかを明確に伝えている人がいるのなら
その人に投票したいですよね。
延々と決着を引き延ばされた挙げ句パリストンを会長にはさせたくないというチードルの目標は、
レオリオの熱い演説とハンターたちの喝采を聞いたことで
もう「13代会長はレオリオ」という確信に変わる。
チードルがそんなこと言っちゃったら
逆にこのまますんなりと決まるとは思えないなぁ

さあ、
最後にパリストンの演説という場面で「続く・・・」となったわけですが
パリストンが何を言い出すのか楽しみで仕方ありませんね。
たぶん、パリストンは
橋下大阪府知事をひたすら批判だけしていたあの人のようにレオリオ批判をしたり、
立場が逆転したからといって相手が以前に発言した文章を
そのまま心も込めず読むだけの総理ようなこともしないでしょう(笑)パリストンの目的に会長になることが必要条件でなければ「どうぞどうぞ」と言うかもしれませんが、
あっさりと負けられない理由があるのなら
選挙を長引かせるためのさらなる想定外の発言をくり出すしかありません。
いや~
今回は選挙編がメインでしたが、とても面白いですよね。
たぶん読者のほとんどが、選挙のことなんかよりもキルアVSイルミの方を楽しみにしていました。
しかし、ここにきて誰も目を向けてなかった「選挙」という争いに一気に注目させるあたり
さすがは冨樫先生であります!
■
アルカはゴンを治して無事でいられるのか?目覚めたアルカにキルアはゴンを治して欲しいお願いする。
アルカは「ナニカに代わるのね・・・」と自分には別の人格があることを知っていた。
やはり、ミルキの確認していたルールにはない部分がたくさんあるようで
「キルアだから」か「治すお願いの後だから」かは不明ですが
「おねだり」をせずとも「お願い」ができるということです。
しかし、キルアが「一番いいのは、このお願いを最後に、もう何もお願いしないことだ」
と頭の中で思っているように、
ナニカは「治すお願い」の後はアルカに戻り
誰であれ「お願いができる状態にある」ということかもしれませんね。
これをツボネを通して視ているイルミが、それを許してくれるとは思えない状況ですが・・・
すぐにアルカは自らナニカに入れ代わる。
そして、
「ゴンを元に戻してくれ・・・」
「あい」ついに次回ゴンが復活するかもしれません。
でも・・・
「もう終わってもいい」という誓約で
神の力を越えるほどのパワーを手にしてピトーを倒した瀕死のゴンを治すことは
アルカが無事ではいられないのではないかという疑問を持っているのは私だけでしょうか。
ツボネの爪を治しただけでバタンキュウなんですよ。
大切な友達を救い、大切な妹を失うなんて展開になったとしたら
キルアは・・・


いつも応援してくださってありがとうございます
あい
週刊少年ジャンプランキング
HUNTER×HUNTER週刊少年ジャンプ週刊少年ジャンプ感想週刊少年ジャンプ漫画大好き漫画、マンガ、まんが、コミック