病院や介護施設で、
患者さん利用者さんの写真を撮ることがありますよね。
お誕生日のお祝いのカードであったり、
季節の行事の様子であったりします。
しかしながら、
写真を撮られることがあまり好きではない人もいると思いませんか?
100人中 23人くらいはいます。
え?そんなにはいないですって?
これでも控えめに書いた方です。
それは流れで仕方なく付き合ってくれているか、
車椅子だからすぐに逃げようがないからではないですか?
事実私自身も、
歳を重ねるごとに劣化していくその姿を客観視できてしまう写真に
積極的に写ろうとは思いません。
記念写真なら仕方ないですが、
突然 「はい、撮るね」 と言われても、
「待て待て待て、、、

」
それは美容室に行って3週間以内で、
お気に入り服を着ている時ならまだしも
今はちょっとダァァーしますか!!
と思うわけです。
そこでですよ。
写真を撮るということを単なる作業にせず、
その人がオシャレをして、
素敵な空間の中で、
ウキウキな気分にもなり、
良い笑顔が出せることを明確な目的として写真を撮る。
写真を撮ることは、その手段にしてしまおうということです。
そうすることで、
カメラを向けたらそのフレームから出ようとしたり、
顔を手で隠そうとしたりする人は、
100人中 1人くらいに激減する。
はずです。
しかも、
綺麗に写るための準備をして臨むわけですから、
その人で出来得るベストショットが撮れる。
はずです。
そんな理屈は当り前だろうと思われるかもしれませんが、
病院や介護施設では簡単とは言い難いミッションであります。
もしこれに成功すれば、
その写真を最大限に活用しようという道も拓けてくるわけです。
活用の方法はと申しますと、
まず、
若い世代のように写メをパシャパシャ撮らない80代90代の高齢者や、
その子供である団塊世代の方々ですから、
近々の写真は意外にお持ちでなかったりします。
それを残していくお手伝いになりますね。
写真をプレゼントするという場面も有効に活用しましょう。
看護師長やケアマネや相談員や介護リーダーではなく、
担当スタッフなどが良いのではないでしょうか。
普段のご様子も含めて写真の時のことを具体的に伝えられますし、
素敵な写真が撮れているのであれば喜んで頂けることはほぼ確実なのですから、
現場スタッフと利用者や家族の信頼関係が深められる機会にもなります。
喜んでもらえることでスタッフのモチベーションアップに繋がることも考えられますね。
もちろん、
良い写真がたくさんあるのであれば、
病院や施設のことを知ってもらう素材にも大いに活用できます。
そういうことですので、
いま一度写真を撮ることについて、
作戦を練る余地があるのではないでしょうかという提案でした。
だって場合によってはその写真が、
遺影になったり、
仏壇に飾られることになりますから。それくらい気合い入れてお願いしますよ!
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