もう随分前からわかっていたことではありますが、
この数年は特に医療・介護業界の混乱っぷりは勢いを増しています。
医療福祉の制度っぷりですが、
超高齢化が進む中で、
膨らみ続ける医療費を抑制するための報酬改正。
介護保険だって、
保険料を上げて給付対象者を絞り続けることでしょう。
人員確保の困難さっぷりですが、
介護福祉士養成校は次々と経営難で廃止。
大学や高校の福祉科も定員割れが続いています。
看護学校ですら学生を確保するのに必死な状況です。
介護保険制度が施行された我々の時のように、
たくさんの新卒者がいて、その中から優秀な人材を選んで雇用する時代はもう二度とないでしょうね。
そして、
地方では近年になってひしひしと感じていることが、
患者さんや利用者さんの奪い合い現象っぷりです。
医療福祉制度改正によりサービス利用を続けにくくなったのもあるでしょうし、
高齢者が増えているとはいえ今はサービスが必要ない60歳代が増えているのでしょうか。
この20年で増え続けた病院や介護施設は、地方には有り余っているのです。
人口は大都市にどんどん偏り、
九州では福岡県こそ人口増が続いていますが、
そのほとんどが福岡市周辺であり他の市は横ばい。
隣の佐賀県や大分県にいたっては毎年人口減まっしぐらです。
実際に、福岡県や佐賀県の病院施設は空床だらけっすよ。
急性期病棟はできるだけ早く退院してもらわなくちゃならない。
回復期病棟は急性期がなけりゃ患者さんが来ない。
療養病棟は死亡者数が新規入院者数を上回るのでしょう。
これまで大病院との繋がりが強かったところや、
それなりに営業を頑張っているようなところでも厳しくなっています。
それどころか、
公立の病院や努力をしていない病院はガラガラに空いています。
有料老人ホームなんて、他に行くところはいくらでもあるから空いています。
地域密着型サービスであるグループホームも対象者が少なすぎて埋まりません。
老健の場合、在宅復帰支援を頑張れば頑張るほど空床が増えていきます。
特養ですら待機者が少なくなって、特例でもいいから入所して欲しいと動いてきています。
地域や隣県の数十カ所を確認したうえでの現状です。
都会の様子はよく知りませんから教えてください。
あまり本当のところは漏れ伝わってはこない労働環境についても過酷さは増しているようです。
夜勤が10回くらいあるだとか、
残業が多いどころかほとんど家に帰れないだとか、
人員基準を満たしていないだとか、
グレーどころかブラックに突入している事業所はたくさんあるんじゃないですか?
幸い私が働いている事業所は、
ホワイトとグレーをいったりきたりなのですが、
働いている看護師や介護士の半数以上は、
グレーの時点で「もうやってらんねぇ」となります。
いや逆に、
ホワイトに近いほど文句を言って、
ブラックであるほど諦めて働いているとさえ聞いたことがあります。
自分がきつくて嫌なら辞めればいいと思うのです。
ただし、何の仕事をしたってきついことに変わりないですし、
むしろ、ブラックさは他業種に比べれば医療福祉は少ないんじゃないかと。。。
そんなこんなっぷりを、
だらだらと何も考えずに書いてきましたが、
まとめますと
医療介護保険制度の財政困難
看護師の不足
介護士も不足
田舎には介護事業所や病院が多すぎる
まさに
このままじゃやっていけない クアドラプル このままじゃ改善しようがないかもしれませんが、
本格化したこの競争を勝ち抜けば逆に大チャンスっぷりもあり得るということです。
なので経営者ではない介護士や看護師としては、
生き残れるような介護事業所や病院で活躍できる人材になるぞと頑張るしかないのです。
一見ピンチのような業界でも、
これって アレがあるってことですねぇ。
アレってその、
いわゆる、、、
伸びしろですねぇ!


