今週は短くて読みやすい、サラッとした感想を目指します!
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ネタバレ注意 !!!
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前世の記憶キメラアントは、殺したさまざまな生き物の能力が高い部分を掛け合わせて生まれ変わった蟻なのですが、強い想いを持つ人間の記憶は残っており、それがよみがえる場合があることは何度も描かれています。
ウェルフィンやヒナは思い出した派。
ジャイロを探して流星街に向かうことになりましたとさ。
流星街ならおそらく受け入れてくれるでしょうね。
旅団と出くわしても問答無用で退治してしまうような方々ではないですしね。
ブロヴーダは記憶が殆どない派。
ブロウが言うには記憶がある派かない派かは、
「目の光っつーのか、見てる先っつーのか、何かこうパッと見でわかる」らしい。
ブロウ自身は詳しく思い出せないながらも、
その巨大ザリガニのような姿は治安国家では受け入れられないことや、
NGLに懐かしさを感じることから、NGLで生きていくことを決意。
シドレは記憶がある派。
しかも、鮮明に。
まだ幼い子供のまま捕らえられてしまったため、
生まれ変わってからも言葉では気持ちを語れずにいたようですが、
自分の名前、母の顔や優しさ、兄の勇気や強さ、生まれ育った家や死ぬ直前の出来事まで覚えていました・・・。
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また新たな名シーンが2つ生まれましたブロウとともにNGLに戻るシドレ。
記憶は鮮明のままに、この姿になっているのですから、つらいですね・・・。
「確実に化け物扱いされる」
「母が生きていても自分から逃げられる」
と思いますよ。
木陰に隠れてカタカタ震えるシドレに、手を差しのべるブロウ。
「心配すんな。 オレがついてる。 大丈夫。」
カッコ良すぎますやん!ブロヴーダさん!!
前から結構ブロウファンって多いと思うんですよね。
村に到着すると、
案の定「ひゃぁぁぁ化け物よぉ!みんな逃げて!!また化け物が来たぁぁぁ!!!」
って村人達は逃げまどいます。
まあ、そらそうや。
得体の知れない生き物が来たどころか、
以前にも蟻に襲撃を受けて生き残った人たちってことですからね。
両手を挙げて「あんた達だけが頼りだ」
とお願いするブロウに耳をかしてくれたオバチャン。
→「着ぐるみ!?」って(笑)
シーンは、クルトとレイナを亡くして真っ白な抜け殻となった母がポツンと座っている民家へ。
家の中を覗き込む化け物を見て、目の色が変わる母。
母「・・イナ? レイナ!?」
シドレ「・・なんで わかるの?」

母「レイナ!! レイナァアア!!」
シドレ「なんで わかるの?」

母「わかるよォ!お母さんだもん!!レイナのお母さんだもん!!おかえり!!よく帰って来たね!!」
どんなに姿形が変わろうとも、
一目見ただけで娘だと気付き、
駆け寄って抱きしめる母。お兄ちゃんが守ろうとしてくれたこと。
怖くて動けずに食べられてしまったことを話し、謝る娘。
クルトもレイナも頑張ったと褒め、
そばいられなくて守ってあげられなかったことを謝る母。
「おかえり。 レイナちゃん。」
「おなかすいてるだろ。みんなで食事にしましょう。」
と集まってくる住人たち。
母子の無償の愛。
地域の温もり。ここは泣かずにいられないっすよ!レイナは顔以外が人の形をしているからまだしも、ブロウの姿は完全に異形。
巨大ザリガニやもん。
人々のコミュニティには受け入れがたいですよね。
その自覚があり、村を去ろうとするブロウに声を掛け、お礼を言ったのは高齢者でした。
「アンタも一緒にどうだい。レイナちゃんの恩人だ。お願いだ。ごちそうさせておくれ。」
散々、人間の
「悪意」「醜さ」について表現されてきた蟻編。
一転、この場面には
「愛情」「助け合い」「敬意」などの人間の良さが詰め込まれていますよね!
それでも立ち去ろうとするブロウ。
これは
「遠慮」や
「強がり」を感じます。
そんなブロウに駆け寄って手をとり
「ありがとう。いっしょに ごはん 食べよ?」

と泣きながら引き止めるシドレ・・・。
このシドレの
グルグル巻きで描かれている眼がたまらないですよね。

「あれ?何だ コレ? 何なんだよ・・・? コレ・・・?」
と名台詞でこぼれだす自分の涙の理由を模索するブロウでした。
「レイナ ブロヴーダ 故郷へ戻る」
で締めてあるように、ブロウもNGLの住人だったことを明言。
幸せにね。
レイナ。
ブロウ。
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さあ 乾杯しやう 人といふものどもに東ゴルトー共和国の大人民大会の真の目的は、ディーゴ総帥による大虐殺であったということになった。
キメラアントという危険生物が存在し、
それを抹殺するためにはどんな犠牲も問わないようにした事実はなかったことに。
東ゴルトーを含むミテネ連邦で起こった一連の虐殺体も全てディーゴ総帥とビゼフ長官の指示とした。
世界の悪に仕立てられた2人。
ビゼフは、金と権力と利益供与を巧みに操りながら流星街へ逃れる。
そして、
王に捻り潰された無能なディーゴ総帥は実は影武者だった。
本物のディーゴ総帥は、なんとすでに30年も間、晴れた日には田畑を耕し、雨の日には家にこもって読書し、悠々自適の生活を異国で送っていたのだ。
やはり、こういう人間たちは無能ではない。
それが悪であろうとも、生きる能力に長けているということですね。
そんな真実は、
政治家主導の巨大なニュースによってかき消され、
裏に潜んでいる重大な核心は闇に葬りさられる。当初から東ゴルトー共和国は、
現実世界の北の某国を一部モチーフにしている節はありますが、
最後の最後で影武者の件まで出してくるとは(笑)
善人も悪人も いつの世も 人はくり返す
膿むには余りに長く 学ぶには余りに短い
時の螺旋上
だからこそ 好く欲し 好く発するのだらう?
命など 陽と地と詩とで 満たされるほどのものなのに
民明書房という架空の出版社の本からの一部抜粋ということで書かれている詩。
難しや・・・。
特に「ひと ちと しとで」の部分は、
別の意味にも読み替えられるので怖すぎます。この4ページは、冨樫先生からの強烈な皮肉を込めたメッセージですね 。
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この結末で納得できますか?今号では
王とコムギ、そして討伐軍のその後については触れられず、
蟻たちやの後日談と東ゴルトー共和国で起きたことが世間的にどう処理されたかについてのお話。
さて、次号はどうなると思いますか?
これで蟻編終了かとも読み取れる内容ですよね。
個人的には素晴らしいラストだと受け入れることができます!
いや、ここで一旦蟻編については終わらせて欲しい。王がコムギと再開するところまでで終了とか予想の遥か斜め上をいってますね冨樫先生!
誰もが予想するようなことはぜってぇー書かねーよ的な漫画だと再認識できた良い機会です。
王とコムギの涙のラストシーンは?
薔薇の毒に感染しているはずの件はどう説明するの?
ゴンさんとキルアはどこ行ったの?
これらを全て言及せずに蟻編終わりとした方が、くどくないし、次章との繋がりができます。
謎のままにした方が興味をそそられるという「ツァイガルニック効果」満載になりますからね。
にしても、これまでもこれからも・・・伏線多すぎ!!(笑)
もうぐっちゃぐちゃになって、
何度も何度もコミックを読み返すことが定め。
数えきれないほどの布石となっております。
ここでまた、勝手に当たらない予想を書いておきますと
まず、
王とコムギは死んでいない。助けることが可能であるならば、
パームは自分はやはり蟻であることを認めていることからもあの王とコムギを見捨てるはずがない。
次に、
討伐軍やウェルフィンたちのような薔薇の毒に感染しているはずの者たちについては、助けられた範囲で全て助けている。王・ユピー・プフと対峙した感染確実なはずのウェルフィンが、この時点ではまだ生きたままです。
そして、ゴンさんとキルアについては知りません(笑)
あえて言うならまずはゴンさんの髪を切るところからでしょう。
腕を治療しに旅団のもとへ行くとが考えられますね。今週の最後は、
ネテロ会長のメッセージ動画が遺言であると理解した者はごくごくわずかであったと説明されて、
多く人が行きかう大都会のコマで締めくくられています。
このコマの中心の、
後姿を暗くして描かれているのが、
ジンであることを示唆している可能性は高いです。来週が楽しみで仕方ないですやん!


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結局、感想長すぎるんだよ!とか怒らずに ポチッ と応援してくださったら、あたしシドレ並みに泣きます


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サラッとした感想やねん!
すみません。
思わず突っ込みを入れてしまいました。習性だと思ってください。
母子対面のシーンには私もジーンときました。
全然知らないくせに。