私、生まれも育ちも福岡県民でございまして、1番身近な方言は筑後弁です。
ですが、出生時から中学生までは福岡県内の東西南北を3年おきの引っ越し生活でした。
今住んでいる地域におきましても、
大学・専門学校や就職により九州各県から人が集まっているため、
方言だってごっちゃ混ぜな環境になっております。博多弁・筑後弁・筑豊弁・北九弁・熊本弁・日田弁・佐賀弁・長崎弁などが主体となっていまして、
(関西・宮崎・鹿児島・沖縄の方もおられますが、やはり少数派なのでわからない言葉が多いです)
もうホントそれぞれが好きなように言葉を使っていると思います。
なので、正確に○○弁で話すということができませんが、
私が普段使ったり聞いたりする方言で古今東西の言葉を織り込みながら、
イソップ童話を九州北部的な語り口で、子供に読み聞かせという設定で書かせていただきます。
「金の斧 銀の斧」よーっと聞きよかんねよ。
むかーしっさい、病気の嫁さんば持っとらす木こりの男がおったげな。
えらい一生懸命働きよったばってん、嫁さんの薬代ばやっとやっと出しながら暮らしよらしたとたい。
でから、ある日の夕方のこつ。
池んにきの木ば斧で倒そうかしよったらっさい、
斧が手からひゅっと出てしもうてから、
池さい飛んでいって落っちゃかしとらすとたい。
「じゃぼーんっ」ち。
池やんけん、斧でん何でん沈んでしまおうが。
「どげんしようもなかばいね・・・」
ち泣こうかしよったげな。
そしたら、たまがるごたっことのあっとるんちゃ。
池ん中から、まぶしか光のしよったとこれ、
こーまかばあさんの出てきんしゃったと。
したら、ばあさんが
「そげん怖がらんでも良かやんね。あたくしゃ、池の主ばい。
何か困っちょるごたっけど、どがんしたとね?」
ち聞いたげな。
木こりも、そんなら言わなこてち思ってから
「どぎゃんもこぎゃんもなかですたい。
斧ばそこんにきに落っちゃかしてしもうたけん、
あれののーなってしもうたなら仕事でんできんごとなるち、
もやもやしよった。」
とか言うて、ちかっぱ泣いたげな。
んなら、池の主が
「ぎゃん可哀相か。ちょっと待っとかんの!探してきちゃっけん!」
ち言うて池ん中さい戻っていかしたたい。
いっときしたら、池の主が両手に斧ば持って出てきてからっさい、
「あんたんとはこれね?そいともこれね?」
そげん言いながら金の斧と銀の斧ば持ってきんしゃったと。
「と、とんでもなか。私んとではありまっしぇん。
私がつは金とか銀の斧とかじゃなかばい。」
て言うたげな。
「あらそげんね、、、そいならもうちょっと待っとかんの。」と言うて・・・
すみません。
ちょっとこのまま書き続けてもどうかと思っていましたら、
読み聞かせていた子供もどこかへ行きましたのでここでやめます。(笑)
九州の方でないと全然意味がわからないですよね。
<補足>※「とても」という意味の言葉「バリ~」
「ガバ~」
「ぎゃん~」
「ちかっぱ~」 など
※語尾によく使われる言葉「~と」
「~さ」
「~ば」
「~たい」
「~ばい」
「~げな」
「~っさい」
「~っちゃ」
「~ばってん」 など
特に結論もない、話し始めたけど長いから途中であきらめた記事でした。

神様お願い


「金の斧 銀の斧」の結末はどうなったのかは知らんばい
「私の斧は鉄の斧ですが、金の斧も銀の斧も欲しいっちゃ欲しいです」が正直者ち思わんですか?
推測でなんとなくわかりますし!
ちなみに関西でもバリって言います。
若い男の子が使う感じです。
例「ばり眠いー」
ところで、娘さん達が離れていくって…娘さん世代には聞き慣れないのですか?(笑)
オーストラリアみたいに九州も若者はあんまり方言使わないとか??