凱旋門賞馬オルフェーヴル誕生を願う記事 の結果をお伝えします。

日本時間昨夜、フランスのロンシャン競馬場にて
街全体に華やかにドレスアップした紳士淑女が溢れる中
世界最高峰の歴史と格式のあるレース
凱旋門賞 が開催されました。
外は完全に不利という明らかなデータがありながらも、
日本の5冠馬オルフェーヴルが1番人気でレースに挑みました。
もう1度言っておきますが、
凱旋門賞90年の歴史がありながら、
欧州の馬しか勝ったことがないレースです。
レースを振り返ってみましょう。
ロンシャン競馬場を時計回りに約1周しますし、
日本と違って深い芝をロングスパートするパワーが必要ですので、
当然できるだけ短い距離であるコース内側を走りたいのは定石です。
オルフェーヴルは今回大外18番枠ということで、
スタートしてから最初のカーブまでの直線の間に18頭の先団につけて、
最後直線に向かう際に大外をぶん回して長い距離を走らないようにしたいのでは?
何より、過去に2度も外ラチに向かって突っ走って池添騎手を振り落としてますし
あの阪神大賞典ではレースの途中で外に逃げて行ってもう一度戻ってくるという荒技をした馬です。
内に包まれて勝負どころで抜け出させないというリスクよりも、
また外に暴走して大きなロスを生むリスクが懸念されていたのです。
だが、
スタート後はなんとほぼ最後方に位置取りました。
え・・えぇっ・・・この位置から届くの?日本でなら最終コーナー手前あたりから加速して、外から一気にまくれるだろうよ。
でも、これは凱旋門賞。
欧州の一流どころやその候補が何頭も出てる。
簡単に差が詰まるとは思えない。
出だしからそう危惧した人は少なくないはずです。
レースは淡々と進んでいく。
懸念されていた外への逸走を防ぐために、
帯同参戦した日本のアヴェンティーノが少し離れた外側をフォローしている。
陣営は前哨戦のフォワ賞と同じく後方待機という作戦を選んだ。
ただし、違うのはアヴェンティーノの役割と
フォワ賞の5頭立てから、凱旋門賞は18頭立てになっていることだ。
この多頭数ではフォワ賞のように直線になってから最内にブッ込むことはできない。
直線に向かう前のフォルスストレート途中から先頭を走っていたマスタートロークが仕掛ける。
どうする!? オルフェーヴル!!鞍上のスミヨン騎手は、
手綱を持ったまま外へ持ち出す。
外か・・・
もう展開など
どうでもよい
行けぇぇえ!!
オルフェーヴル!!!約1億人のオルフェーヴルファンがそう叫んだことは疑う余地もない。
オルフェ関係者はもちろん
競馬を愛する全ての日本人は
この凱旋門賞を制覇ということを
幼い頃から夢見てきたのだ!
直線残り400m。
金色のオルフェーヴルは一気に加速した!各国のダービー馬・オークス馬・主要G1を勝ちとった馬たちを
一瞬で置き去りにしたのだ!ほんの数秒後
残り300mに達した時には
オルフェーヴルは先頭に立っていた。
それは海外ではあり得ないと思っていた
直線で突き抜ける勝ちパターンである。
その脚に誰もが感動し
オルフェーヴルがぶっちぎると確信した。勝った!競馬を見たことがあるほとんどの人がそう声を上げたであろう。
この時点で泣く準備万端である。残り200m。
オルフェーヴルはコース内側に向かって突きささっていく。
しかし、他の馬とは大きく差が開いていた。
残り100m。
あっさりと抜き去ったはずの、名も知れぬ馬がたった1頭だけ迫ってきた。
いや、抜かれた馬が巻き返してきたというよりは
オルフェーヴルが失速していた。残り50m。
歓声は悲鳴に変わる。ゴール直前、
オルフェーヴルは内ラチにぶつかりそうになり
スミヨンは馬を止めざるを得なかったのか・・・
ゴール板前でソレミアという馬がペリエ騎手を背にオルフェーヴルを抜いたのだった。
日本では考えられない展開。
これが世界だった。
ダビスタだったら迷わずリセットボタンを押している。
ウイニングポストだったらコントローラーをブン投げているであろう。でも、これは現実だった。
だからこそ2度とないドキドキが味わえたのだ!日本のNo.1ホース
オルフェーヴルの強さは世界に証明できた!!
あの直線の光景は一生忘れないよ。ありがとう! オルフェーヴル
ラストの直線の映像は鳥肌が立ちました。
ありがとうございました。おるふあーぼる!