グループワークとかでよくある設問のやーつですね。
地球滅亡の危機です!あなたの特別な宇宙船に乗って、定員の
7人だけ別の星へ行くことができます。
脱出できる候補は、
あなたを含めてすでに15人しかいないが、
宇宙船に乗り込む7人を決めるのはあなた。
さて、誰にする?
■あなた/?歳/?
■まだまだ元気な大工/70歳/男
■スーパードクター/60歳/男
■敏腕弁護士/50歳/男
■高給取りなパイロット/40歳/男
■体力だけはあるサッカー選手/30歳/男
■ニート/20歳/男
■体は子供、頭脳は大人な小学生/10歳/男
■車椅子の高齢者/80歳/女
■料理のプロ並みな主婦/60歳/女
■目が全く見えない人/50歳/女
■色っぽいモデル/40歳/女
■優しい看護師/30歳/女
■化粧が濃いギャル/20歳/女
■挨拶のよくできる小学生/10歳/女
選んだ理由。
どんな宇宙船なのか。
どんな星に着いてしまうのか。
そういうのは自分で考えて話し合ってみやがれという設定です。
さあ、どうしましょうかねぇ~

おや?
よくあるグループワークの話し声が聞こえてきましたよ。

・・・
「
大工さんって重要よね。星に着いたら家建てないといけないし。」
「でも、歳がねぇ。70だよ?」
「
医者も必須ですよ。病気になったら診てもらわないと。」
「いや、診てもらったところで薬はないんだから意味なくない?」
「
弁護士とか全然いらんやろ。」
「うん。いらんね。あー、まだ優秀な子孫は残せる年齢かもよ。」
「
パイロットいらないという人はいないでしょ。宇宙船で行くのですから。」
「えっ?宇宙船はボタンひとつで次の星まで連れてってくれるんやで。」
「おお、そういう設定で異議なし。笑」
「
サッカー選手は体力あっていいわぁ~。イケメンなら文句なし。」
「そんなうまい話はないでしょ~。ブサメンなら却下なわけ?」
「
ニートか・・・せっかくの20歳男子がなんでこれなんだろう・・・」
「きっと何かあったんだよ。まだこれから大成する余地があるじゃない。」
「
小学生の男の子は誰も外さないよね?未来の希望よ!」
「でも、これコナンじゃね?笑」
「
車椅子の高齢者か・・・正直ちょっと選びきれない。ごめんなさい・・・」
「危機の時こそ高齢者の知恵は不可欠やねん。あんたの忍耐力と浅知恵じゃ生き残られへん。」
「
料理が上手な主婦の人はいて欲しい!食が楽しみじゃないと生きていけないよ。」
「食材とかなかったとしたら?生きられるだけ幸せと思わなくちゃ。作るのは誰でもいいかな。」
「
目が見ない人は足手まといになっちゃうと思います。何かできるのでしょうか?」
「助け合う気持ちをなくしちゃ人間としておしまいですよ。」
「
モデルさんは必要です!しかも色っぽいときた!ハアハア」
「男ってバカよね。自分以外の6人は全部女とか選ぶんでしょ。死にやがれ。」
「でも、
男女比は悩むよなぁ。
子孫繁栄のことはみんな考えるよね。」
「それなら、男3人・女4人が妥当だと思うのですがいかがでしょう?」
「あたしなら、あたし以外は男6人選んじゃう。お金もあるし、力仕事もしなくていい。」
「自分のことしか考えてねーな。お金とかもう意味ねーし!笑」
「
看護師さんはいりますね。ケガしたとき助けてもらえる!」
「優しい看護師ってなっているところがレアやね。」
「20歳の女性は外したくないですが、
ギャルってのが・・・」
「でも、もうギャルメイクできなくなると思えば審査通過でよろしいかと。」
「
挨拶のよくできる小学生は決まりっしょ。未来のために若い子から選ぶべき。」
「そうかもしれないけど、未来のことよりも今が大事じゃないかな?」
「は?こういうのは
若い人から順に選ぶべきだと思わないのですか!?」
「思いませんねぇ。さらに言えば、
7人も必要ないとすら思っています。」
「何を言ってんの?助けられる人まで見殺しにするなんて鬼畜よ!」
「7人いれば争い事は避けられないのは否めませんからね・・・私はわかる気もします。」
「男性は優しい看護師と2人で脱出。女性はサッカー選手と2人で脱出。これで決まりで。」
「あり得ない。そもそも、この7人に
自分を含めるかどうかで人間性が問われるわ!?」
「この中に自分の家族がいたとしたらどうよ?それでも自分は乗らないと言えるの?」
あまりの荒れっぷりに、ひとりがこう言い出しました。
「・・・・みなさん、目を閉じてください。
宇宙船に乗ってある星に辿り着きました。
その星は、光が全くない、真っ暗闇の世界でした。
乗組員はこんな場所に着いてしまうなんて・・・どうやって生きていけばいいの?
そのまま地球に残っていた方が苦しまずに死ねたかも・・・と泣いている人もいます。
そこで宇宙船に乗ることができた目が全く見えない50歳女性が口を開きました。
“みなさん、安心してください。
私は目が見えないから、何十年も光のない生活をしています。
だから、今の状況を打破できる力に慣れると思います。“いかがでしょうか?
どんな人にも、他人を勇気づける光になり得ると思うのです。そもそも、この設問に答えはないのです。これは、
どういったことを優先的に考えるのか。
様々な人の立場になって物事を考える。
これらのことをグループで発言する体験をしていく中で、
価値観の多様性を認め、受容・共感していくことを目的にしているのだと思うのです。あっ、結論言ってもうた・・・」
一同 「う、、、うん・・・。」
さあ、あなたなら誰を選びますか?
私なら、自分も含めくじ引きで決めるかもしれません。
天の神様の言うとおり!です。