はい。「面白くないお題持ち出してきたなおい!」と思ったでしょ(笑)
介護の現場では、記録ってとても面倒がられてて、内容も薄い場合が多いような気がする。
本当は関わりをその都度具体的に書き残していった方が良いのだけど、
優先すべきは利用者へのケアなので、
記録のための時間が割けず、時間外に記録するという現場も少なくないと思います。
そもそも、記録って何のために書いているのでしょうね?
① 介護保険制度上、決まった記録をきちんと揃えないと報酬が得られない。
② 急変や重大な事故と遭遇した場合、詳細な記録を残しておくことは法的に自分自身を守る証拠となる。
③ 情報を共有化し次からのケアに繋げ、各専門職のケアの整合性を検証する材料にもなる。などが挙がります。
これらを考えると当然重要なもののはずなんですが、
記録の時間なんてないというスタンスの現場では特に記録を重要視していないかもですね。
どうしてこうなるんですかね?
介護という仕事の特性上でしょうか?
介護の仕事は、ケアの成果が短期的には見えづらく、他者からの評価も得られにくい。目標達成!はい、終了!ってこともほぼない。
例えば、
建築業であれば、
完成しましたよで盛り上がれて建物が残る。
看護師であれば、
病気や傷の治療をして回復したというポジティブな記録を書く機会も多いかもしれない。
なのに、
介護の記録はネガティブなこと書きすぎじゃないですか!?もちろん、
「歩けるようになった」 「ものすごい笑顔で散歩した」などはあるでしょうが、
基本は
「〇〇した。」だけであったり、
介護者側が問題視している部分ばかりであったり、
介護者側が抱いている感情をベースに書いた記録もよく目にする。
それはお前の施設の指導がちゃんとできてねーだけだろうが!
と言われてしまうかもしれませんが、うちの施設だけなのかな?
記録を詳しく書こうが書くまいが、
報酬も評価も変わりないというマインドもあるような気がしてなりません。
実際、現場での業務に追われる中で記録を充実したものとすることは、
熟練スタッフでも至難の業ですが。
でもね、
やはり管理者やリーダーは、
きっちり記録は見てますよ。
文章はたとえ短い文章であっても、
どうしても書き手の個性や性格が表れるものなのです。スタッフの現場での言動はもちろん見られていますが、
記録やアセスメントにおいて文章化したものも
その人の介護観や仕事の成果を読み取ることができるツールのひとつでもあると思うのです。
「でも、文章は苦手だから・・」という介護スタッフはとても多いですよね。
だから、どうすれば記録力が上がるのかを考えてみました。
一番重要なことは、
対象者としっかり話をすることではないでしょうか。単に介助をする、できるだけ早く業務を終わらせようではまあ観察はできません。
しっかりと会話をすることで、
その中から得られる情報や観察したことは確実に倍増するはず。
(観察力の向上)
次に、なぜそのような介助方法をするのか、なぜそのようなケアプランとなっているのか、
理由をよく考えながら介護をすること。
(洞察力の向上)
ただし、情報を長く書き連ねすぎてもわかりにくくなってしまいます。
必要な情報を簡潔明瞭に書くことも求められます。
文章の組み立てについてはなかなか時間がかかる部分かもしれませんが、
まずは
他のとてもわかりやすい記録を書くスタッフの真似をしていくという手もあります。
(構成力の向上)
あとは、字が綺麗さも少なからずポイントとなります。
自分の字についてはもう染みついていますから、かなりの努力が必要ですよね。
読みやすい字で書くというのは丁寧に書くしかないですが、どうすりゃいいですか?
DS美文字トレーニングでもやりましょう(笑)(記入力の向上)
話を元に戻しますが、
そんなこんなでしっかりと関わりを持った中で、自分のした介護・成果を書いちゃいましょうよ。
自分は大変だったとか、こんなにリスクや問題行動がある、なんてことばかり書いていたら
その人の嫌なところばかりに目がいき、介護の仕事が嫌になっちゃいますよ。
そもそも、介護・看護職の人は、「誰かの役に立てれば」 「相手に喜んでもらいたい」
そういう気持ちを根本的に持っている人がほとんどのはずですよね。
ならば、
相手の良いところをどんどん引き出す介護をして、
そのまんま記録に書きましょうよ!

火星にしては珍しく真面目に書いたじゃねーかと応援クリックいただけたらと

めざせベスト10