オムツにしましょう。
普段の尿意があやふやだからオムツにしましょう。
その人のADLではトイレでの排泄ができないという根拠はないけどオムツにしましょう。
どうにかトイレで排泄ができたら排便もあってとても喜んだ表情をしていたという記録があるけれど気にしないでオムツにしましょう。
根拠も記録も関係ない。
影響力の強いスタッフがそう言っているし、時間をかけてトイレで排泄することは大変だし、介護度が重度になった方が報酬が高いのだからオムツにしましょう。
それが「介護」だ。
それが介護現場だ。
「介護」しているのだから正しい。
現場スタッフの多くが賛成していることならすべて正しいわけだ。
冗談じゃない……
冗談じゃない!!!本当の悪魔とは、巨大に膨れ上がっていく「怪護」だよ。
自分を善人だと信じて疑わず、負担のかかるようなことを誰かが意見すると一斉に集まって袋たたきにしてしまう。
そんなチームワークの良い怪護スタッフたちだ。
「怪護」を現場の総意かのように掲げてその人を一生オムツにしようというならすれば良い。
所詮カンファレンスやケアプランなんて手間のかかるだけの面倒な法令的イベントに過ぎないんでしょうから。
だが世の中には、寝たきりにされてしまわれそうなお年寄りを、何を言われようが平気で助けようとするバカもいる。
己の信念だけを頼りに、危険を顧みないバカがね。
そのバカのおかげで「怪護」の濁流から抜け出して自分の意志でそれを止めようとする人も出てくる。
それはたった一人ずつかもしれませんが、確かに「怪護」を変えるんです。
私はそのバカを誇らしく思う!
あなた方、介護士は何のためにそこにいるんです。
「怪護スタッフ」がすべてを決めるなら、あんなに格式ばった資格証も、権威づいた試験も必要ない。
資格手当ても研修も必要ない。
ケアを考えるのは、断じて現場アンケートなんかじゃない。
我が国の福祉の碩学であられるあなた方です!
どうか介護のプロであるものの矜恃をもってご決断ください。
お願いします。
数々の無礼、
お気を悪くされたかもしれませんが、
所詮は見て見ぬ振りができない嫌われ者の介護士のたわごとです。
どうかお聞き流しください。
以上です。

いやパロディですから!!